まーくんの 目指せ!国際A級!!!
                                                   〜ライダー復活への道〜



まーくんは昔々のその昔、
それはそれは立派なライダーでした。
颯爽とバイクにまたがり、
時には鈴鹿サーキットも走っておりました。

時は流れて十数年−。

  

          
"颯爽"と走ってた頃のまーくん          


 

毎日ハードな業務に追われ、走れるバイクは手元にあっても、年に数回ほどしか
触る事も出来なくなっていました。

と・こ・ろ・が…40歳の節目を迎え、いきなりバイク熱が復活!
  
「レーシングチームを作ってみんなでおじさんレースに参戦しよう!」
と、ライダー復活宣言。…そうです。ここに会社を巻き込んでの
おじさんライダー参戦プロジェクト が始まってしまったのでした。
(しかし…この時はまだ誰も、これが悪夢の始まりだとは気付きもしなかったのです。)

今回は、これまでの道のりと、この夏 最大のダメージ となった出来事をご紹介いたします。

そもそもライダー魂に火が点いたきっかけは、さかのぼる事4年前―。
まーくんが 「もう一度サーキット走ってみたいなぁ…。」 と、ふと思った事に始まります。
そのためになんと車も貨物車に買い換えました。
 (まーくんがあの車を購入した理由、わかりましたね?
  そう…あれじゃなきゃバイクが積み込めなかったんです…。)

それからのまーくんの取った行動は下記の通り。

 1.まずはバイクが必要
    「いまさらお金を掛けて本気で走るつもりも無いから中古で良いわ。
     しかもこの際、生産中止になった2サイクルエンジンの小さくて軽いやつが
     ええやろ・・・。(ちょっと遊んだろ。)」 ←そもそもこれが過ちでした!

 2.バイクを見つける
    うまい具合にバイクなんて見つけるものです。
    たまたまお客様の倉庫に1台のバイクが…。
    「これってもういらないんですか?じゃあ買います!」
    安く譲ってもらいました。
    それが今回このお話の主人公
ヤマハTZR250 なのでした。」

 3.コスチュームを手に入れる
    「知り合いのバイク屋さんが新しいお店を出したので、
     ご祝儀代わりにオーダーメイドでレーシングスーツを注文!
     背中には当然、"エブリ保険事務所"の文字とロゴマーク!!!」

     出来上がってきたのは12月、届いてしばらくは嬉しげに何度も着たりしていました。(笑)
 
 左の写真が初めて着用してサーキットを走ったときの写真。
 派手でしょう?(笑)
 
久しぶりのサーキット。緊張というより,ワクワクしてるのが
 背中から見ててもよ〜くわかりました。
 しかし社長…社名を背中にしょって走るんだから、
 みっともない成績は残せませんよ。わかってます?(by.玉井)
 

…と、ここまでは順調に進んでいたのですが…なかなかサーキットに走りに行く暇が無く、
また、何度もサイズの計り直しをしたにもかかわらず、レーシングスーツの出来上がりが
大きくてブカブカだったため、だんだんサーキットからは足が遠のき、ついには、
年に1、2回サーキットに練習に行けるかどうか…
レース参戦なんて寝言だったのでは?という状態になってしまいました。
(レーシングスーツは「こんなデカイのあかんわ…。」と。しばらくは新品のまま
事務所の壁に飾ったままになっていました。)

そして更に年月は流れ、今年の春―。
M上設備M上猛さんの紹介で、あるバイク屋さんに出会いました。
(バイク屋さんというよりはエンジニアといった方があってる感じです。
M上さんの所有しているバイクもこのバイク屋さんにレース用に仕上げてもらっていました。)
ATSS山集さん
(アルファベットだらけで訳わからなくなってきた(^-^ ;) もうやめます。)
初めは、「昔は自分ひとりで全部やってたんだから、メンテナンスも自分でやる!」
と豪語していたものの、自分でバイクのメンテナンスまでやってると
なかなか走りに行くところまでたどり着かない…と薄々感じていたまーくん、
早速全面的にお願いする事に…。

こうしてようやく おじさんライダー参戦プロジェクト が長い年月を経て
次のステップに進み始めたのです。

ATSの杉山さん→


↑ペダルの位置やブレーキの角度も
細かくきっちり決めていきます。

 4.サーキット専用車に仕上げる
    街中を走るバイクをレース用に仕上げる
    訳です。
    ヘッドライトやウィンカー、スピードメーター
    だって必要ありません。
    軽量化の為に外してしまいます。
    ひと通り車体もきちんと仕上がった頃…
    なんとエンジンが焼きついてしまったのです! 


 5.ス…スペアエンジンを手に入れる
    バイクなんて部品を交換すればすぐすぐ…(ホントかぁ〜?)という事で
    エンジンだけ中古を探して交換したのでした。
    これでうまくいく筈…が、なんだかパワーが出ないのです。
    1,000ccに抜かれるのはまだしも、直線で同じ250ccの NSR250 に
    置いて行かれるのはなんで ( ̄〜 ̄;)??

 6.で、オーバーホールをする *オーバーホール=部品を全部分解して完全に整備しちゃう事。
 ここまで仕上げて走らないのは納得いかない!
 車体は完璧なんだから!この際エンジンもオーバー
 ホールだっ!
 …しかしそれがまさか
あんな結果になろうとは
 この時誰も思いませんでした。

←こうして徐々に手を入れられていくTZR250…。
 


そんなこんなもありましたが、ようやく"走る事"に

 


↑すっかりやる気の満足げなまーくん

集中できるまで漕ぎ着けたまーくん。
8月17日に岡山のTIサーキットで行われる、夏の
モトルネッサンスに申し込みを済ませ、あとは
昔取った杵柄の ライダー感覚 を取り戻すだけー。
そしてこの頃には、な…なんと、あれほどブカブカ
だったレーシングスーツもぴったりサイズに…。
(どういう事かって?ブカブカだった服がぴったりに
なったっていう事は体型が…もうおわかりですね・笑)
 

レース参戦まであと1ヶ月!
少しでも早く感覚を取り戻すべく、意気揚々とサーキットに練習走行へ通い始めました。

8月10日、レースまであと1週間!
明日の練習走行が最後になるかも…と考えながら、まーくんはバイクを積み込みに
ATSへ向かい、その間に事務所では翌日の練習走行の準備に追われていました。
(仕事もきちんと片付けなくちゃ気持ち良く行けないですからね。)

  「積み込みだけだから1時間で戻ってくる。」

そう言って事務所を出たものの、時間が過ぎても連絡ひとつない…。
この日はちょうど松山祭り前夜祭で花火大会が開催される日、ATSの店舗は
三津方面だったので夕方に近づけば道は混んでくる。
"道混んでるのかなぁ〜。それとも話し込んでるのかなぁ〜。"と思っていると
まーくんから1通のメールが…。

  『ただいまエンジン調整中、もう少し時間を。』

"なんだ、エンジンの調子みてるのね。了解。っと…"
しかし…その後もなかなか帰らない。するとまた1通のメールが…。

  『どうもエンジンの調子が悪い。このままでは走れないから整備に入る。』

"え?これから?そんなんで間に合うの?!"
この時すでに3時間以上経過していました。
この後もメールで次々経過報告が入るものの、送られて来るたびに状況は悪くなる一方…。
時間は刻々と過ぎていき、そしてついにー。

  『たった今、エンジンが焼きつきました…。』 (@ ̄□ ̄@;)!!!

…つまり 走れない って事?!
レースまであと1週間、今からじゃ新しいエンジンを仕入れる時間も無いよ。
当然代わりのバイクも無い。
ちょっと待ってよ、ということは…。

こうしてまーくんの復帰第一戦は、サーキットを走ることもなく、いきなり幕を閉じたのでしたー。
 


切なく見えたあの日の花火…

 
『レース断念』の連絡を受け、慌てて駆けつけた
私の目に映ったその日の花火はまるで、夏の
一大イベントの終わりを告げているように見え…。

力尽きたTZR250を前に座り込む、まーくんと
杉山さんはまるで、試合の後の矢吹ジョー
(明日のジョー)のように真っ白に燃え尽きている
ように見えたのでした。

:: 後日談 ::
あれほど待ちに待ったレースだったのに、走る事すら出来なかったまーくん。
しか〜し!!! これでめげるような人ではありません!(転んでもタダでは起きません!)

次に取った行動とはー。

 7.これでダメなら…(で…でもこれで最後にしよう。)
    金銭的にも労力的にもみんなに苦労をかけてる、それは重々承知…
    でもやっぱり "こいつ" を走らせたい!
    はたと気が付くと、スペアマシンと称して車体丸ごと1台購入していたのでした。
    (ちなみに岡山まで買い付けに行きました。)

    「ねーねー、それやったら 新車を買った方がよっぽど安かったんちゃうの?」
    うっ!…そ、それを言うなよ(大泣)

こうして再び命を吹き返したTZR250―。
はたして次こそサーキットデビューを果たすことが出来るのか?!
この続きは、また後日ご報告いたします。お楽しみにー。


↑一番キレイだった頃のTZR250−。
今ではパソコンの壁紙でしか見る事ができません。

  

             
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